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安値だけを追えない、それぞれの事情

価格.comというサイトはご存知でしょうか。
念の為に説明すると、
あらゆる商品(家電や時計などが多い)の小売店売価などが
安い順に検索できるホームページです。
いわゆる「価格比較サイト」ですね。
カカクコムはその草分け的存在。すでに東証1部の上場企業です。

この系統のサイトに、もし「金券」の項目ができたらどうしよう…
とか思うのは自分だけでしょうか。

金券ショップでの販売価格は正直、店によってバラバラです。
額面1000円の全国百貨店共通商品券ですら、
975(は今さすがに殆どないか)~995円の幅がありますし。
たった20円差とか思います?
1万円分買えば50円得と250円得ですからね。
その差は大きいですよ。

基本、金券は通販ではなく店頭での現金相対取引で販売しますから
価格差で羅列するのは些か強引過ぎます。
東京のど真ん中で売っている982円の全共と、
僻地の975円の全共を単に価格だけ比べて、

東京けしからん、僻地がんばっとる

には普通ならないでしょう。
恐らく提供できる「枚数」も僻地じゃそれほどないだろうし。
買取だってそうです。私鉄株優(乗車証)などはまさにそれ。

難波駅周辺で買い取る近○乗車証の価格と、
離島で買い取るそれはイコールのはずがない。
難波駅周辺ならば高値で買い取ることが誰でもイメージできるし、
(競合も多いだろうし 売れやすいだろうし)
離島ならばお買取りするだけでも既にサービスの域でしょう。
それが不満であればご自身で郵送買取をすべき。
でも郵送買取は大変です。店頭買取みたいに手軽じゃない。

「地域性」が如実に販売・買取価格へと跳ね返る金券という商材は、
家電や金融・保険サービスなどと一線を画す商材なのかも知れません。

…古物の時点で既に特殊か。

# by kinkenya-kobutu | 2011-02-12 09:24 | 古物商としての葛藤 | Comments(10)