逃げるのは恥ではない…か?
「査定でいくつか回っているんだけど、見てもらえますか?」
お客様が手に抱いていたお品物を一瞥して、私は即座にお答えしました。
「私、それは得意じゃないので査定しません」と。
本来ならば絶対にやってはいけない事です。でも結末が“読め”ました。
この商品が得意な競合店に勝つのは不可能…背伸びしても損するだけ。
鑑定士には得意、不得意があります。お客様のお持ち込みが何であったのか、
ここでは伏せますが、相場も売却先も無い状態で勝てる筈がない。
例えるなら、自分は長距離走が得意なのに100m走で戦えと。それを
「同じ走る競技だから一緒だろ?」とはなりませんよね。まさにそれ。
…ブランド品だったのですが、このブランド置いているじゃない、なら行ける
でしょうと仰られてもそれは難しいですとしか言いようがありません。
「いくらでもいいの」と仰るなら一所懸命、古物市場の落札価格を予想して
それより少し下でお買取りしたら良いけど、“相見積もり”ですからね。
ボッコボコにされるのがオチです。
で、文字通り“降参”して他社さまがどれくらいの査定額だったのかを聞いて
やっぱり最初から戦えないくらい“上空”での相見積もりだったので、
「失礼しました」と改めて謝罪してお帰り頂きました。お客様を見た感じ、
(たぶん相当ブランド品にお詳しそう…)と読んだのですが、まさにドンピシャ。
“しったかぶり”はしない。弱い部分は素直に認める。私も大人になりました(苦笑)。
私はこれまで通り、“得意な分野で全力を出す”やり方で生きていきます…。
by kinkenya-kobutu | 2026-02-15 16:08 | 新米社長の悪戦苦闘 | Comments(0)
