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神様もいらっしゃると思えば…●●(書けない)もいる世界

ヒト…という生き物は、時にヒトを騙します。これは皆様ご存じの通り。


私ども古物商は、「狡猾で、お客を見て商売する信用ならない奴ら」との

評判があります。はい、それは紛れもない事実。

古物商の中には、お客様を“食料”“カモ”にしか見ていない、よく言えば

“ハンター”、悪く言えば“山賊”が跋扈しています。


ただし、この世界に“私”がいる限り、古物商は全員悪人オンリーではない…


冗談です。正確には「古物商の中にも、真剣に世の為人の為に商売する人がいる

が真実。色眼鏡で見てくるお客様が思っているほど、業界は腐っていません。


ただし。「お客様を見て買取価格を変える」鑑定士は結構な確率でいます。

本人の意思なのか、会社の方針なのかはケースバイケース。会社に強要されて

阿漕な商売に加担するのは辛い筈です。まあ迎合する人もいるでしょうが。


で、これ「買取屋がお客様を騙して安く買い叩く」話をしていますよね。

逆も真なり、なんです。「お客様が買取屋を騙して無価値品を買い取らせる」

みたいな事、結構あります。こちらは何故糾弾されないのでしょう?


「そっちはプロなんだから、見抜けないそっちが間抜けだろう?」と

思いますか? どうやっても避けられないペテン行為ってあるんですよ。

お客様からのヒアリングではどうしても判断できなくて、「まあいいか」と

思ってお買取りすると、買い取った後に「よくそんなの買うね」と。

かくかくしかじか、こんな状態でも買うんだ、どうやってまた売るの?

と、“どうやっても見抜けない難点”を買取成約後にネタばらししてこちらを

あざ笑うお客様が先日いらっしゃいました。


そして今日、全く別のお客様で全く同じ査定のシチュエーションになったんです。

私は怖くなってしまい、

先日お客様に一杯食わされた話を洗いざらい本日のお客様にお話ししました。

するとお客様、


それは人間不信になりますね…」と、逆に心配して下さいまして。


ああこのお客様なら、真実を仰っているだろうと確信し、私は買取を成約しました。

ご来店者の全員が全員、このお客様のような清らかなご性格なら良いのに…。

「お客様からの口から、不都合な情報は出てこない」とは分かっているけど、

ほら私も生きているじゃないですか? 「店がいくら損しようと知らん」と

言い切ってしまうお客様とは、さすがに友好を結べないですって…(涙)。


by kinkenya-kobutu | 2024-09-13 18:42 | 新米社長の悪戦苦闘 | Comments(0)