自分が望む答え以外を全て拒めるのは、幼児までだと思う(またもや)
年に1回か、2回くらいなのですが、困った問い合わせが来ます。
前にも書いたのですけど、またお見えになりまして…。
「〇〇(問い合わせた方の私物)を落とした。ここに売りに来ていないか?」
古物商の立場から申し上げますと、何をして欲しいのですか? と聞きたい。
まず、貴方がどこの誰であろうと、弊社が持つ個人情報を開示する事は
一切できません。なぜお分かりにならないのでしょうか?
貴方が落としたことをどうやって証明し、
貴方のどんな権利が弊社の古物台帳をお見せする結果に繋がるのでしょうか。
当然、貴方はご存じないでしょうが、
私どもが持つ古物台帳は、警察官の方でも警察手帳を示してから
やっと開示要求を受けます。貴方はいち個人のお話ですよね? 無理っすよ。
まず、警察で紛失届をしてください。そして捜査をお願いして下さい。
窃盗の疑いがあれば、もしかしたら捜査して下さるかもしれません。
私の経験則で言えば、容疑者がいると明確な証拠が無い限り、
「落とした」と仰っている物の捜査はされないと思います。
でも思いました。多分何を説明しても納得はされないだろうと。
落とした私物を誰かに拾われたかも知れないから手あたり次第店に行って
聞いて回ろうと。特徴が一致していたら買取品を見せてもらおうと。
なんなら売りに来た人間の住所名前を教えてもらおうと。
はい、概ね弊社の敵ですね。こんなのに付き合ったら店が潰れます。
私がとても苦手な、「一人称でしかモノを考えない」タイプの方でしょう。
だから特別に言いました、「来てないですよ」と。実際無かったですし。
そしてちゃんと言いました、警察届けて下さいね、警察の捜査じゃないと
個人情報を出せないルールですからと。
表情見て即、分かりました、貴方の望んでいる事とかけ離れている訳ですね。
さようなら、また来世。近江商人の名にかけて、隠蔽はしないのでご安心を。
by kinkenya-kobutu | 2022-09-24 23:20 | 新米社長の悪戦苦闘 | Comments(0)