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“お店の裏メニュー”を出すか出さないか、それはお客様次第です…

店頭でのお買取りは、お客様との“駆け引き”が欠かせません。

こう書くと、「(利益が)抜ける相手を見抜いて安く買う」事だと

思う方もおられるかもしれません。私の場合はちょっと違います。


基本、どのお客様にも精一杯の査定をしています。それが常連様だと

“多少無理をする”というだけで、基本は一緒だと思ってください。

“駆け引き”とは、どこまで特別なサービスをするかという一点です。


「本来は買わないお品物、本来はしない付与サービスを実行するか否か」


これは私側というより、お客様がどんな方かによります。

このアドリブ対応を正しく理解し、喜んで下さるか否か”、

ここに尽きます。


私がいくら無理をしても、特別な判断をして特別なサービスを提供しても、

それが“当然”と考えそうなお客様に、私は決して譲歩をしません。

京商人特有の“嫌なら帰れどすえー”じゃないですよ?

お客様の為を思い、お客様に喜んで下さるならばと、私はルーティンを超え、

特別な対応をする事があります。それは常連様であれ、初めてのお客様であれ。

一例を挙げてみます。


弊社では換金が難しい大きなお品物でも、足元がおぼつかないご高齢のお客様が

お持ち込みになったらどうするか。大手だと「断る」「無料で引き取る」の

二択なんですよ。それがたとえ、お客様のご帰宅までに事故が起こるかもしれない

リスクが考えられるとしてもです。それがマニュアルだから。


私なら「無料で引き取る」「そのお品物が得意な近隣の他社様を紹介する

次、ご家族が取りに来れる日までお預かりする」「とりあえず安値で買い取る

くらいの選択肢があります。ただ、ここでお客様が、

ご自身に都合の良い情報しか覚えない”方だとお見受けしたら、

断る」の選択肢が増え、「とりあえず安値で買い取る」の選択肢が消滅します。

だいたい、話せば“どちらのタイプか”わかります。


無理を言った。迷惑掛けたくないからもうこの手の物は持ってこないでおこう

何でも買い取ると約束したんだから、家の要らないものどんどん持ってこよう


これくらいの理解差があるんです。無論、何でも買いますなんて絶対言いません。

無理なものは無理ですから。私もここまで辿り着くのに時間が掛かり過ぎました。

もう少しセンスがあれば、遅くとも30代くらいにこの域まで到達したのですが…。

私は自身が負った“痛みと屈辱”でしか成長しないので、半ば諦めています。


せいぜい80歳になるまでは現役で頑張らせて頂くとしますか。

やっと一人前になったのに、還暦くらいで現役やめるなんて勿体なさ過ぎる…。


by kinkenya-kobutu | 2022-06-22 22:56 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)