専門分野ですら競り負けるとは、何やってるのノブ(涙)
昨日は店休日。骨董市場にお邪魔して“見学”してました。
ソーシャルディスタンスの事を考えていたので皆さんの所から離れて、
遠巻きに見ておりました。どうせ売りだけだし、相場知れたらいいし、
そんなにガッつく必要も無いかな…と。そう思っていたらですよ、
何とそこに、私のハグチ(得意分野、好み)である金製品が!
この中にいらっしゃる他の買い手様たちはほとんどが「美術品商」か
「道具商」のハズ…私のような時計宝飾商(メインは皮革ゴム製品)
はいないと思うんだけどな…こーれは、私が買わないと。
というわけで突如ガチガチの競りモード。どうせ皆さんゲソり
(不当に安く買い叩くの意)に行くでしょう?…ガチで行ってやんよ。
真贋だってそうそうできない筈だし、ここは多分、私が有利だ。
何せ毎日毎日貴金属を査定してるもの。これで喰ってるもの。
掛け軸や茶道具ならいざ知らず、こっちは日々超強いライバル店と
1円単位で激しくバトってるっちゅーねん。よーし、次だな。
振り手(司会者のような役割)がその金製品を持ちました。
静まり返る現場。ちょっとライバル多そうだな…まあ行けるっしょ。
するとですよ。
1ミクロンも隙間ありませんでした。もーショックでショックで。
何なら後日「潰す(地金商に売却し鋳つぶすこと)」を選択したら
損するレベルのガチガチのガチ。これ、売り抜けられるのかしら?
ともかく同業者様方を甘く見過ぎた。先に応札してイニシアチブ
取れば良かった(ブランド競りほど早くも鋭くもなかったので)。
寒風吹きすさぶ中頑張ったのになー…帰りはちょっと遠回りして
亡父や祖父母が眠るお墓(奈良)に参ってきました。
不肖の孫(子)は家業を再興したものの(家業は廃業した質屋)、
未だちっともうまくやれておりません。
商売がお上手だった伯父さんや伯母さん(亡父は職人気質)の血が
私にもちょろっと入っている筈なのですが…何卒、何卒、
私をお見捨てになりませぬよう…と手を合わせ、雑草をむしったら
今日はなかなかお買取りが良かったです。また行こっと(苦笑)。
小遣いをせびるドラ息子みたいでアカンな。
でも不思議な事に、墓参りの翌日は買取好調なんです。
まあ、ウチは古物家系なんで少しはご利益があるのかも。
ご先祖の名を穢さぬよう、生涯古物を徹底的にやっていきます。
by kinkenya-kobutu | 2021-01-19 19:01 | 行動中 | Comments(0)