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まず第一に、“ファン”を増やそう

私は正社員に限定すると、職歴が古物に偏っています(あとは物流が2年だけ)。

なので他業種をあまり知らない分、ひょっとしたらヨソ様も何ら変わらない

のかも知れませんが、コレ言っちゃっていいのかなー。


古物商は、「ヨソからパクる」事がまかり通る業界です。


もちろん、窃盗はダメですよ。そもそも私どもを縛る古物営業法は

「盗品の換金防止」の為に制定されていますから。故買、泥棒はアウトです。

ただ、「モノとカネ」以外なら何でもパクります。


商品のラインナップ、

屋号、

販売価格、買取価格、

テクニック(ノウハウ)、

取引先、

スタッフ…


挙げればキリがない。私どもは元々「2次流通」という「スキマ」で

生きているので、どんなノウハウも「儲けのスキマ」だと思えば

他社を真似ます。スキマに入り込むのが好きなんですね。

ただ最近「人の真似だけでは食えない時代」に突入したと感じるのです。

オリジナルの「見ても聞いてもパクれない」ノウハウがある所しか

生き残れなくなるのではないでしょうか。

「パクれないオリジナル」で言うと…


例1  高い士気、高い意識のスタッフ

大阪の某チケット商です。周りには同業店だらけですが、先様のお店だけは

いつも賑わっています。店の造りや立地もそうですが、ここの特色は

スタッフがいつも声を出し、キビキビ動いている点。

これってなかなか出来ないんですよね。10円20円のお得の為に

わざわざお越し下さるお客様をお迎えする準備が常にできているか。

これが大事と分からないチケット商は正直、めっちゃ多いです。

このお店からそんなに遠くないところにある某店なんか、

商品の棚に腰掛けて談笑してますからね。そこ、君のお尻置きじゃないから。

それを道ゆくお客様にずっと晒しているんですよ。白けますよね?


例2  「喧嘩負けなし」の真実

兵庫のチケット商です。先様は数多くの同業店から競合を受けながらも

ただの一度も負けたことがない有名店です。画期的というか独創的な

コンセプトで、オンリーワンのサービスを提供されています。

同業者様方は「あそこの代表ならではのやり方だ」「立地が良いからだ」と

真似自体を諦めている節がある。でも私はこう思っています。


先様のお店が強いのは、“ファン”の存在が大きいと。


飲食店に“馴染みのお客様”がおられるように、

チケット商にも“馴染み”“常連”という概念はございます。

この常連様が、先様のお店には凄く多い。

昔触れましたけど「お客様が手伝って下さるアットホームな居酒屋」状態。

ほんのちょっと高くても、突然店休日になっても、

独創的なルールになっても、このお店が大好きだから並ぶ。

そりゃあ、どんな大手競合が出店してきても勝てませんよね。


youtuberは、「チャンネル登録(つまり常連申請)」を増やすのに

心血を注ぎます。彼らの収入源はあくまで「再生回数」の正比例ですが

とにかくチャンネル登録者数にこだわります。

だって1日だけめっちゃ視聴する方より、チャンネル登録して

新作動画が出る度にそこそこ視聴して下さる方のほうが貴重でしょうから。

長い目で見るとね。

無論、チケット商もブランド商も常連のお客様を増やそうと努力はしています。

ただ、常連様を増やそうとする情熱よりも、ヨソよりいくら高い、いくら安い、

そればかり気に取られてる。それじゃ共倒れですよね。


ウチはこのブログが4081記事ある事以外はあんまりオンリーワンがないです。

ちょっと新たなオンリーワン目指して、またいろいろ考えてみます。

一人でも多くのお客様に、常連様となって頂くために…。


by kinkenya-kobutu | 2019-10-21 18:55 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)