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泰然自若…とまでは行かないが

私どもの扱う商材の中に、「貴金属」というものがあります。

全てをひっくるめて「金プラ・ジュエリー」とか言ったりもしますが

今日はその中でも「金・銀・プラチナ」に関してお話ししようかなと。

私どもがお客様から買い取るいわゆる「金・プラチナ」は、

主に装飾品の類です。指輪とかネックレスとかピアスとかですね。

これをお客様からお買い取りできた際、流行やデザイン、人気度から


1 「クリーニング後、自社で中古販売する」

2 「古物市場に出品して換金する」

3 「精錬業者に買い取ってもらう」


の三択からどれかを選びます。もちろん一番利益が出るのは

直接お客様に再販売する1になるわけですが、中には販売に向かないものや

素早く換金しないと運転資金が回らない…なんてこともあります。

2の古物市場は最新レートでガチ勝負してくれるので

売却金額には満足できるのですが、換金まではやや時間がかかります。

今月はもうすぐ決算だし、一旦「3」を選んでおこうかなあ…。


そんな中の昨日、普段は木曜日に来る精錬業者のY君が来ました。

私が「あれ、来るのは明日じゃなかった?」と聞くと、

「近くまで寄ったので、頼まれていた備品をお渡ししようと」と

殊勝なお答えが。うんうん、君はとっても良い子ねーとか思っていたら、

「ノブさん(私)、19日金プラ(相場)騰がりましたよ?

 (値決め)、いいですか」

とか言ってくるじゃないですか。

ここで言う「値決め」とは、翌日(つまり今日のこと)どんなに

相場が上がろうが下がろうが、今日レートで取引をするという

鉄の掟」を業者同士が取り交わすというもの。

だから翌日どんなに相場が下がっても平気な反面、

どんなに騰がっても前日の安いレートで取引しなくてはなりません。

裏切ったら(騰がったから売らない等)恐らく永久取引停止になります。

それをY君は推奨しているのです(勿論厚意で仰っています)。

下がるのは嫌、でもそこそこ持っている時にダダ下がったら儲けなど

消し飛んでしまう。それはもっと嫌だ。

どうする…どうする…。


悩んだ挙句出した結論は、

流れに身を任せる」。つまり「値決め」など行わず明日のレートで

真っ向勝負しようかなということになりました。さて、結果は。

金、プラチナ、どちらもちょこっとずつ騰がった状態で換金。

あー助かった、一瞬「値決め」しようかなと思ってた。

ギャンブル弱いくせに、珍しく冴えてたな。

まあこれからも迷ったら「流れに身を任せる作戦」で行きまひょ。


ドツボ踏んだら踏んだまで。どうせ命までなくなるわけじゃなし…。


by kinkenya-kobutu | 2018-09-20 19:19 | 新米社長の悪戦苦闘 | Comments(0)