社長業、本当のスタートとは?
さっき買い取ったお品物がさっそく売れ、古物商冥利に尽きるなあと思い
ひとり悦に入っていると、そのお買い上げになられたお客様から電話が。
ま、まさかお品物に不都合が…ガクガクプルプル。
「そこに置いていってない?」
失くされたとのこと。えー、今の今ですか!
弊社には見当たらないので絶対にお持ち帰りにはなっている。
果たしてどこに落とされたか…。
商業施設管理事務所には届けられていない、
お客様が立ち寄られた場所は一応全て回られた。
とっても悲しそうな表情のお客様…こちらまで悲しくなってくる。
でも「返品扱いにしときます」ってお金お返しするわけにもいかない。
「ごめんなあ、あったら連絡するから」
とお客様は肩を落としてお帰りになりました。
かなりのお値打ち価格でご提供したのに…失くしたら文字通り大損やんか。
あーこれでお客様との縁が薄まったり無くなったりしたら緊急事態だ。
なんとしても見つかって欲しい~と悶々としていたら、
「車中にあったー! 心配かけてごめんな~」
嬉しそうなお客様の声。心底安堵しました。
確かに好んで買った●円のお品物が数分後に無くなったらいくらセレブでも
がっつり凹むわ。あー、心配しすぎて何だか眠くなっちゃったよ…。
本題(長いな前置き)。
同業者の方からある金言を頂戴しました。
「ノブさんが年1回でもスタッフに店を任せきった時初めて、社長業のはじまり」
な、な、なんと5期目までやっていたのは「店主」であって、
本当の意味での「社長」ではなかったのか! ありゃーそうなのか。
確かにそうかもしれない…私はこの対面接客の買取業務をかつて従業員時代の部下に
「嫌」と言われ人任せにできない状態が続いているんです。
社是の「全てのお客様にこっそりハピネス」を体現できる人はなかなかいないし、
女の子にバイヤーやらせて、すっごいプレッシャーかけても気の毒だといった
負の感情が払拭できなかったんですよね。
そうか…では来年の目標は「信じて店を任す」にしようかな。
何にせよ男スタッフが1人欲しい、でなきゃ嫁。いやむしろ嫁?
いやいや、それは会社目標じゃなく私の単なる欲望ですやんか…。
by kinkenya-kobutu | 2017-11-25 19:04 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)