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風評被害というのはどこにでもあるもので

今号の業界紙「リサイクル通信」に、

「回収業者=ぼったくり」というイメージがつきかねない報道がテレビでなされ、
業界全体の取扱量が大きく減った


という記事が載っていました。いわゆる風評被害ですね。
「中の人」である私から言わせて頂ければ、
回収業者選びはパチンコ屋さんを選ぶのとまったく同じです。
大都会で近隣にいくつもライバル店があり、「絶対に負けられない戦いがある」お店と、
温泉地にポツンと1軒だけあって後は娯楽皆無のお店の出玉が同じ訳ない。
ただ、回収業者も都会は出し、田舎は出さんのかと言えばそうでもありません。
むしろ、田舎の方がランニングコストが安く良心的な業者様はおられます。

土地が安く人件費が安く移動が簡単ですからね。
都会は車移動だけでも大変な筈。経費がハンパなくかかるんです。
ほぼ人件費と地代家賃と広告宣伝費(これが意外に掛かる)なんで、立地差はデカい。

結論、“良心的”なのか“ぼったくり”なのかは口コミや合い見積もりでしか分からないです。
良心的な業者様もぼった…もいます。間違いなくいます。
正直申し上げれば、神の如きスキルを持つスゴ腕古物商が見ても
(絶対転売はムリだな)的なものを、期待されているのに無料引取も気の毒だなと
少額だけ無理やりお値付けし、承諾を得て持ち帰ったものでも後々
「あれは絶対高いもんや! 騙しよったあの悪徳業者!」とトラブルになり
未来永劫ネガティブキャンペーンを張られるといったケースも時たま聞くので…。

それって、ある意味“事故”っす。きちんと査定交渉で「火種」は消すんですけどね。
でもたまに、バクハツしちゃう。周囲が事情知らないで炊きつける事もあるからなー。
(おかあちゃん、それ絶対ダマされてるよー。今頃業者ウハウハだよー)みたいな。
絶対違いますからね、それ。
もちろん、押し●いレベルの悪徳業者もいるんで全くの冤罪とも言えないか。

ともあれこれ以上、古物商の評判が下がらない事を祈るのみ…。

by kinkenya-kobutu | 2016-07-12 14:43 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)