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どうなる任天堂

任天堂元社長、山内さんには昔々初心会(任天堂の一次問屋の親睦団体)で
お見かけしました。ゲーム屋時代の私にとっては雲上人中の雲上人で、
尊敬もし、感謝もし、ある意味憎んで(いろいろありますよね)もいた
複雑な存在です。

一方先日お亡くなりになられた岩田前社長、優れたゲームメーカーであり
言ってみれば「名選手」だった方なのに、任天堂の社長に就任されたのは
当時ビックリしたのを覚えています。

「えー、HAL研の岩田さんが~?」てな感じで。

当時の私にとってHAL研究所(岩田さんが元社長)は岩田さんの“古巣”で、
「バールンファイト」や「星のカービィ」を作ったクリエイター集団というよりは、
放漫経営で会社潰したダメ会社でしょ?(失礼)」でしたんで。
今改めて調べたら、岩田さんが潰したんじゃないんですね。ごめんなさい。
ただ…

100人の凡才より1人の天才(の方が必要)」

と言って憚らない山内さんが後継者に指名する岩田さんって、
ホンマに経営天才なの…? みたいな疑問は常にありました。
(バルーンファイト1つ取っても岩田さんが天才クリエイターなのは明白)
そして、ご逝去。任天堂という巨大企業を、カリスマ経営者の後継を、
ましてや外様の岩田さんが引き受けるなんて、
どれだけ大きな重圧だったか…。
私なら、絶対やれない。会社は興すより継ぐ方が大変だと思う。
「名選手(名プログラマー)」に「名監督」までやらせちゃダメよね、普通は。

今はスマホゲーム全盛期。これからもその流れは変わらないでしょう。
任天堂の試練はまだまだ続きます。
後継者はすぐに立てず、2人の専務がしばらく代行するとの事ですが、
山内さん、岩田さんを越える(もしくは比肩する)人が存在しないなら、

世襲

でもいいと思いますけどね。
確か山内さんのご子息が社内にいらっしゃった筈。
神輿を担ぐつもりで。
お願いだから外部から社長引っ張ってソニーみたいにならないでね。
世界に名を轟かす日本メーカーなんだから…。

岩田社長のご冥福をお祈りいたします。

by kinkenya-kobutu | 2015-07-14 11:28 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)