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トップダウンとボトムアップの按排

昨日は古巣の営業推進会議にいつも通り「顧問(二代目)」として出席しました。
無報酬なれどガチのガチです。
自分が「特にありません」といえば少しは早くミーティング終わるのに、
むしろ積極的に発言して会議を長引かせる私。
べ、別に寂しいからじゃないんだからね(ツンデレかっ)。

会議中少し、「トップダウンとボトムアップ」の話が出ました。
古巣はどちらかというと「トップダウン」の会社です。
私が時々揶揄する「帝国」という訳じゃありません、あれは単なる冗談。

古巣は黎明期から「発言は(実績)順」の不文律があり(何となく)、
過去、飲食系で結構な規模の失敗をしたりもしてるものの、「得点圏打率」的なモノは
やはり社長がダントツ高いので、みんな社長の言うことを素直に聞くだけだと
「外様」に回った私は見ております。
結果、「社長の指し示す方向向いて行けばいいんだ」と考えるスタッフが多くなり、
実質トップダウンの会社になっている、という感じでしょうか。
ただし古巣社長はよっぽど拘りのある部分(所謂美意識)以外なら、
割と中間管理職はもとより、いちパートアルバイトの話にも耳を傾けるし
良いアイデアや改善策は即実行するので、ボトムアップも大好きな方です。
…拘った時(トップダウン宣言がごく稀にある)はハンパないですけど。

対して、弊社はどうでしょうか。
唯一の従業員、I女史は「ボトムアップは従業員の務め」と思っている能動的な方で、
「あれはどうですか」「こうするのはどうでしょう」と、勤務中はかなりの頻度で
提案や質問を下さいます。私は元々古巣よりボトムアップ寄りの職場を
構築するつもりだったので、この点はラッキーでした。
でも仮に私が「トップダウン式の組織以外ありえない」タイプだったりしたら、
労使共に疲れちゃうだろうなあ…。

「常時、部下の意見に耳を傾ける」「スタッフと一丸となって知恵を出し合う」

字面は綺麗で正論です。でも完全に実行しようとしたら相当な覚悟が要るでしょう。
一度「ボトムアップ優先」に舵を切ったら、意見を吸い上げ続ける以外ないですもんね。
(全部は実践しないとしても。果たして全ての意見を吸い上げ反芻できるだろうか?)
吸い上げなきゃ間違いなくスタッフのモチベーション下がるでしょうし。

「トップダウンを尊重しつつ、ボトムアップも随時行う」管理者を育てるのが
経営者本来の責務なんでしょうね。
出来るのか? 自分自身が完遂出来なかった事を指導するのはかなり心もとない。
まあ名選手がみんな名監督になれるわけじゃないし、深く考えるのはヤメます。
悲しくなっちゃうんで。

…こちらが促さずに、スタッフさんの意思でボトムアップのチャンスが貰えるなんて
本当ハッピーな事ですよね。最近しみじみ思います。
遠くの他社さんとか拝見する機会があると、特に。

by kinkenya-kobutu | 2014-07-23 13:04 | 新米社長の悪戦苦闘 | Comments(0)