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引っ張るんだそうです

金券屋にもピーク時とそうでない時期があります。
なので、常時自己資金(または長期借り入れ金)をお金→品物→お金…と
営業しているうちに、買い受け用の現金が一時的に不足するといった事態が起こります。
在庫ポジションに偏るとか、売り時期が少し先だから在庫を残しておきたい時とかですね。

そんな時普通はいつ処分してもいい商材を換金し運営するのですが、
どうしても…の時は「当座貸越」なるものを利用します。
お勤めの方はご存知ですよね。銀行と企業との契約で出金(貸して)もらえる制度です。

私この辺の事全然無知なんで知らなかったのですが(銀行との折衝は社長か部長)、
当座貸越の資金って銀行の自己資本から出てるとは限らないんですってね。
なーんか、市場に数多ある「金融機関用貸し出し資金」みたいなものを
「何本か」拾ってきて当座貸越に又貸しするみたいな、
ようするに銀行もそれ用にどっかから借りてきて、仲介料をもらうみたいな感覚?
ちょっとうまく説明できていないかも。まあそうゆう事みたいです。

金券では梅田界隈で「ちょっと(ビジ回)夕方まで貸して」みたいなやりとりが、
それこそ近所の奥様同士が醤油貸して、のノリで行われている事を存じております。
しかし遠く離れた所で、

「信販系1000万分を貸します、1ヶ月後に現金983万円で返して下さい」

みたいな事、あるかなあ。
どーしても在庫的に穴を開けたくない時は同業者さまから無理を押して
分けて頂くケースがありますが…うーん。

「じゃあ今、あの株1000枚引っ張ってきて…」
とかできる人も中にはいるでしょうけど。そして中間マージン取って他社に流す。
相当の交渉力と胆力、そして敏感かつ鈍感でもないとやれないでしょうが。
自社が欲しい時は他社も欲しいのが世の常ですからねー。

現金の貸し借りとはまたハナシが違うか…。

by kinkenya-kobutu | 2012-06-27 09:49 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)