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百貨店共通券

全国の百貨店が発行している「全国百貨店共通商品券」。
皆様も一度はご覧になったことがあるかと思います。
ビール券と並び贈り物としてポピュラーな金券として有名ですが、
「使用不可能」な券があるのはご存知でしょうか。

倒産した百貨店が発行した券は使えません。「一定時期」を過ぎれば1円も戻ってきません。
紙切れと化します
お客様に何の落ち度もないにも関わらず
本来1000円の代わりとして通用する筈の金券が無価値になってしまうのは
非常に腹立たしく感じますね。

専門的な話を少し。
逃げ道も多少あるものの、現金を徴収し代わりに権利行使できる額を明記した「金券」を
発行する会社は、券発行額(この場合は発行したけどお客様の手元にある状態の券)の
半額を指定機関に「供託」する義務があります。
(百貨店共通券には逃げ道はなく、絶対供託させられます)
だから倒産しても金券の一部は還付を受けられる可能性があるのです。
ただし還付には手続きと期限があり、倒産したら素早く手を挙げないと
やっぱり紙切れになった、となりますのでご注意下さい。

今「紙切れ」となっているのは、

上野(宇都宮)
丸正(和歌山)
大黒屋(いわき)
松菱(浜松)   *津にある松菱は使用可能です
松屋(大牟田)  *東京銀座、浅草の松屋は全くの別会社です


の5つ。皆様が今、全国百貨店共通商品券をお持ちでしたら、券表面の中央下にある
発行会社名をご覧下さい。もし不幸にも、上の5つの名があれば残念。
それは行使不可能になっております。

以前弊社にも誤って買い取ってしまった(丸正)や(浜松松菱)がございます。
買取後しばらく経ってから、私個人の引き出しに入っていたりなんかして。
私にだけ(十字架)背負わす同僚連中はホント腹黒いです。

ちなみに債務がかさんでいて、「この百貨店ヤバいんちゃう?」と金券業仲間で
囁かれる名前も知っていますが、
思い切り営業妨害になるので話せません。
マイナーな名前の百貨店券は、すぐに使うのがベターではないかと。

by kinkenya-kobutu | 2006-03-12 09:33 | 商品の説明 | Comments(0)