ラーメン屋の店主が勝手に休む真の理由(?)
実際には私、これを見た事ないんですが、実在するんですよね?
「今日はスープの出来が納得いかなかったので休業します」って。
いかにも頑固一徹のラーメン屋さん風ですが、これって何なのでしょうね。
私は職人の矜持で「こんな納得できんもん客に出したら恥かしい」的な、
アーティストに似た理由だと思っておりました。
もしくはただ休みたい、遊びに行くぞという時に
「社員研修で…」とか「全体会議で…」とかのやつかな?(いわゆる方便)。
ちょいちょいこの理由で臨時休業挟んだら、レア感高まるとか?
そんな中、昨日「他説」を頂戴したので、今日はこちらを紹介します。
まず、開店する臨時休業するをプラス、マイナスで考えましょうか。
臨時休業すると、仕込んだスープや食材、あと職人の労力がマイナスですよね。
楽しみにして来て下さったお客様にはご迷惑(マイナス)をお掛けしますね。
じゃあ、逆に今イチのスープをお客様に出して営業したとしましょう。
食材と労力はちゃんと利益を生みます。ここはプラス。でも、
「ここ味落ちた」と口コミが広がったら、かなり長期間マイナスですわな。
下手したら取り返せない。マイナス効果が出る位なら店閉めた方がマシ…
もし店主がここに主眼を置いていたら、頑固一徹のたたき上げ職人ではなく
優れた経営センスを持っている社長サンだと思いませんか?
もちろんお客様に無駄足を踏ませる事はよくありません。失礼です。
でもお客様の真の満足は、こちらが全力を尽くして制作した一杯であり、
期待を裏切らないことではないでしょうか。
常連さんがいきなり、悪い風評を流す、いきなりアンチに回る。
結局は、妥協していつもよりおいしくないラーメンを出してしまった自分に
原因があると言えるでしょう。
ウチも、「目の調子が悪いから今日は臨時休業します。
いつもの買取査定ができません」…というのもアリなのか?
…イヤ駄目だ。これって「己の全力が出せればいつでもお客様で大混雑可能」
という確信がないと絶対やれない。
私も経営者として、一皮むけたいと思ってはいるものの、
まだまだ“頂”なんか、見えてもいないですわ…。
by kinkenya-kobutu | 2018-05-20 17:04 | 新米社長の悪戦苦闘 | Comments(0)