恐ろしい敵、“シラケ”との戦い
今日は(今日はって何だよ)ちょっと真面目な話。
ほぼ毎晩食料品の買い出しに出ているのですが、食材は一部を除いて
非常に高く感じます。天候不良や運送費の高騰もさることながら、
人件費全体の高まりが商品価格にモロ転嫁…というか、便乗値上げじゃね?
と思わんばかりの値上がりっぷりに辟易します。
何をどうお思いかは存じ上げぬが、食品スーパーの2ℓペット茶が
コンビニより高いってどういうつもりでしょうか。高過ぎ。
で、一方の古物業界なんですが、こちらはこちらで古巣のチケット商、
現棲家の時計宝飾商皮革ゴム製品商、どちらも値上がりが顕著です。
切符も商品券も切手印紙も、皆軒並み高い。特に我々は中古屋なんで、
「中古だけれどもその分安いんで買いに来て頂ける」図式でないと
本末転倒ですから、出来る限りの格安販売を心がけてはいます。
何故、値上がりしているのか。人件費の高騰…だけじゃありません。
1 国内での新品消費が減っていて、そもそも中古仕入れが困難
2 中古ニーズの多様化により、国外への流出(外国人消費&輸出)に
歯止めが掛からず循環すべき“商材”が減っている
それでも今まで積み上げてきたシステムでこれまで通り喰っていきたいから
少なくなった商材を高値で奪い合い、全て転嫁せざるを得なくなる。
ここで私は危惧しているのです。
「中古も新品も、あんま変わらへんな。なら中古屋行くのめんどい」
といった、「中古利用にメリットを見出せなくなる“シラケ”」が蔓延し、
中古屋の存在意義がなくなっていってしまうのではないかと恐れています。
「たった10円しか安くない」のか、「10円も安くなる」のか。
我々はこれまで以上に、お客様へ向け正しく訴求する必要があります。
業界全体で「演出」と「付加価値」を考える時期かも知れません。
また、無い知恵を絞るか…。
by kinkenya-kobutu | 2018-03-20 23:55 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)