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なかなか言えないよ、それは

昨日とある時計宝石市場で下見をさせて頂いていた時の事です。

会主(市場主)である社長さんがこの中でも特に懇意にしている
宝石商の方と雑談していました。
(ああ~、下見もせなあかんけど社長さんが何話してるかも超気になる)
会主様は非常に度量のある方で私の憧れ。その会主様が場内でも屈指の大物同業者様と
お話ししている…そらー、耳ダ○ボになりますわ。
左手には宝石、右手には確かにルーペ握ってますけど
耳は完全にあっち方向に行っちゃってました。

「…-ワシのとこも昔から職人がいてなあ」
会主様です。ここで言う職人とは、磨きや石留め、サイズ直しや打刻をする宝石職人の事。
「何人いはるん?」
「6人。大分古くからいてるのもいるから」
ふむ…そりゃ老舗だからそういった方もおられるやろ。
でも、ここからが本題でした。

「一番上の職人さんは68歳やったかな。こないだ本人に言うてん」
何を仰ったと思います?

通用せんく(しなく)なるまで、いつまでも働いててええよ

か、かっちょええ…これぞ信頼関係やね。
皆さん言えます? 68のオジさまに、いつまでも居てていいよって。

職種と本人の気質によるけど…うーん、やはり先様は大物だ…。

by kinkenya-kobutu | 2016-07-29 23:00 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)