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“タフマッチ”になるのは何も、商談と買取査定の時だけではない

「もっとまけてーな」
「もっと高く買ってよ」

私がともすれば1日中何度もお客様から頂戴している言葉です。ありがとうございます。
でも、値札に付いている販売価格もお買取り査定で提示するお値段も、
結構目いっぱいなんですよね。そこから「もういっちょ」と言われましても
後はひたすら出血するハメになりますので…。
ウソだと思うでしょう? ガチのガチです。ホントに赤字になるんです。
どこの世界の経営者が顧問税理士に、

もう少し粗利を取りましょうか

って、たしなめらますか。私、前期にハッキリ言われてますからね。
買取の時はしょっちゅう、販売だって見た目がプラスでも掛かった諸経費を考えたら
「あーこれ絶対マイナスだ」なんて事がいっぱいありますから。
だからあんまり無理は仰って頂きたくない…

…という愚痴の回じゃないです。ここでようやく本題。
販売や買取査定の“対面”商談で、どうしても弊社とお客様が折り合えず、
交渉が長時間になる事を私は「タフマッチ」と呼んでいます。
よくテニスの試合で出てくるフレーズですね。
何とこれ、古物の世界では「それ以外」でも起こり得るんです。それは、

電話でのお問い合わせ

これがもう、とんでもない地雷原でして。
お客様はまだ一瞥もしていない商品のお買取り代金をいくらかと質問されます。
それ、無理やないっすか? 見てないもん。何度そうご説明しても

「だいたい、だいたいでいいから。平均していくらくらい?」

なかなかご納得いただけない。こうなると100%“タフマッチ”です。
安全策を取って控えめに提示したら安すぎてお叱りを受けご来店頂けず、
お客様からのヒアリングを鵜呑みにしてしっかりお値段つけたら
実際の査定品がヒアリングとは似ても似つかぬコンディションの悪さで、
さすがにあのお値段では無理ですとお伝えすると「嘘つき」呼ばわりで怒られまくり、
トラブルを避けるべく何を言われても具体的な価格は電話で言わないと
「ケチだイケズだ」とこれまたご不興を買う…。


あんまり“つっけんどん”にもできないですしね。難しいです。ホントに難しい。
とりあえず電話でのお客様からのご説明(商品のコンディションについて)は信じません。
ごめんなさい絶対に信じません。失礼とは重々承知しつつ信じません。
だってだって…あ、ヤバいやっぱり愚痴ってる(汗)。

by kinkenya-kobutu | 2016-03-05 11:40 | 新米社長の悪戦苦闘 | Comments(0)