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駆け引きは、下手です!

本日は連休明けながら、多くのお客様にご用命頂きました。
ありがたい事です。

しかし。

折角のご用命なのに、成約率は芳しくありませんでした。
特にお買取りの成約率が…。
なので成約に持っていこうとさらに本気査定を続け…

「え! そんなになるの? 私○~◆万円くらいだと思ってた」

本気出しすぎた。お客様との想定と、そんなに乖離するとは。
これは利益率薄いぞお。
ですよねー、ですよねー。普段の査定でも私、十分ご提示出来てますもんねー。
お客様もそりゃビックリされますよねー。

ま、「すべてのお客様にハピネスを」目指しているのだから、
あまりの高額査定にビックリされるくらいがちょうどいいっす。
(誇大広告じゃないっすよ。今日ホントにお客様ビックリされましたから)
お売りにならずお帰りになったお客様方の感触も、決して悪くなかったし。
「一旦持って帰ってちょっと考えます」的な話ばかりだったし。

でも思うんですよねー。お買取り不成約になると。
「ああ何でもっとギリギリのカツッカツまでお値段出せなかったんだろー」って。
全部が全部、ギリギリまでお出しすると必ず会社潰れるんですが。
どうしても想定外の「ロス」が出る商売なんで。

例えば貴金属をギリギリまでお出しできても、
ロレックスをギリギリまでお出ししできても、
マイナーブランドとかお洋服とかはやっぱり…ねえ。ギリギリまでは追えません。
サイズ選ぶしデザイン選ぶし、流行り廃りあるしヨソは量り買い(衣料)してたりするし。
そういうのはリスクヘッジしてもいいんじゃないかなー、
なんて思ったり思わなかったり。

目利き一本で食えるのはまさに古物商の醍醐味ではございますが、
至るところにある「落とし穴」を避けながら進んでいくこの商いはなかなか、
というかめちゃめちゃスリリングでもあります。
ちょっと前職(チケット商)とは種類が違うスリリングですね。

チケット商といえば、私の感覚では、
9020.9021.9022.9201.9202の優待券、各ダンボール一杯ずつホールド
とか絶対に出来ません。総額いくらか想像できますか? 
私恥ずかしながら当時、いくらか想像できなかった。間違いなく余裕でお家建つ額ですよ。
「流す」くらいなら出来ようさ。そうじゃなくてホールドするんですよ。7並べみたいに。
トランプで言えば「6」と「8」を止めるのよ、値段上がるように。
現金ポジションと在庫ポジションを高速回転させるのがチケット商の王道なのに、
周りが「降参」して値上げに屈するか、こちらが「バースト」するかの真剣勝負。
(自力売却出来る事が最低条件 じゃなくて株みたいに考えるとほぼアウトです)
昔そのダンボール箱を某同業者様のバックスペースで見た時、
正直私、「こりゃあチケット商の頂に登るの、一生ムリだわ」と思った。
私が「皮革ゴム製品商」に鞍替えしたきっかけのひとつでもあります。
(皮革ゴム製品商なら頂に登れる、という話ではありません こっちも頂は霞んでます)
言っときますけどちっこいダンボール箱じゃないからね、私見たの。
どんだけデンジャラスやねーん、という話ですわ。「腐れば」ゼロですもんね。

さあ、「梅田の会(仮称)」も近いし、その辺の昔話もさせて頂きますかね。楽しみ~。

by kinkenya-kobutu | 2014-11-04 19:41 | 新米社長の悪戦苦闘 | Comments(0)