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恐らくどの業界も同じなのでは

昔、消費税が3%から5%に上がった時、
自動販売機の清涼飲料水が110円から120円に値上げされました。
確か当時は「便乗値上げだ」と論争になりましたよね。
2%上がっただけで10円値上げ、なんだそれと。
5円1円は自販機では取り扱えないからとか、元々ギリギリでやむなしの値上げとか、
いろんな話があったような…でも今は誰も言わない。

値上げって案外、そういうものかも知れません。

電気料金とか独善…じゃなかった独占商売でもない限り、
選択肢のある商品やサービスは、お客様が全権を握っておられます。
「高いな」と思えば、選ばなければ良いだけなのですから。

提供側は、それが怖い。
だから安易に値上げしにくい。そして安易に値下げしてしまう。
昔最初の師匠(元魚屋のゲーム店社長)が言ってました、

安く売るのは誰でもできる、高く売るのが難しいんだ、と。

チケット商を足掛け11年やってきた今なら、
「安く売るのも、高く売る時とは別系統の難しさがある」と反論できるのですが、
当時(24歳だったかな)はなーんにも分かっていなかったもので…。

今、在近畿のチケット商様方は、仕入れ価格の実質上昇による
「近距離切符の値上げ」に踏み切るか否かで悩んでおられます。
特にチケット商は「お安くご利用頂く」事が大前提の隙間産業。
金券屋が高かったら意味ないだろ、と思われる方もおいででしょうが、
元々そこの価格はストイックなまで安かったんです(競争が激しい地域は)。
特に今回は経営努力で対処できる原価上昇(というか手間)じゃない。
「お客様に痛みを分かち合って」頂くしかないと思われます。

…ただ、「値上げしないお店」の存在が怖いんでしょうね、今悩んでる同業者様方は。
ほとんどの店が値上げ → 一社だけ据え置き → そこだけ大繁盛、みたいな。

こんなんでデフレから本当に脱却するんかいな…安倍総理(関係ない?)。

by kinkenya-kobutu | 2013-01-25 09:13 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)