中古ゲーム屋に始まり、チケット商を経て、皮革ゴム製品商に辿り着いたある古物商の日記

by kinkenya-kobutu
 
ご質問を頂きました
当ブログのコメント欄には、多くの非公開コメントが寄せられます。

同業者様からの特ダネに始まり、
取引に関する事、
私の考えに対するご賛同の声、お叱り、ツッコミ、
特に親密にして頂いているお客様からのご用命、ご提案、
内容はさまざま。
原則は頂いたお話を外部に漏らす事はないのですが、
今回他社同業者様をご利用になられているお客様から、ある興味深い
ご質問を頂戴しましたので、このブログをもって回答とさせて頂きたく存じます。

質問は、
「毎月大量の商品券をチケットショップで購入していましたが、
今回ショップ側から販売を断られました。たくさん売れる事は良い事なのでは?」
という内容。返品クレーム等、トラブルは一切起こした事はないそうです。

これらの情報だけで、チケット商様がなぜお客様からの購入希望を断られたのか、
その理由を推し量る事は出来ません。
ただ、「もし私だったら」の仮定としてならお話しする事ができます。
よってここからは私なりの推測ですので、お客様がご利用になられている
ショップ様の真意と異なる可能性がある事を予めご了承下さいませ。

おそらくどの物品販売業もそうだと思いますが、
商品はその種類により、「入手の難易度」が異なります。
「希少性」による難しさもさることながら、「安く入手する」のが難しい、
というのもなかなか厄介で…。
そして、お客様にご購入頂いている商品券は、現在その難度が特に激高でして。
多くのお客様が常時求められているモノです。

私の知る限り、チケット商が商品券だけで糊口を凌ぐことはできません。
入手難度が最高の商品は原価が高く、物量も集まらないのがその理由です。
では私どもがどうやって日々ご飯を食べているか?
それは「入手難度が低く、比較的利益が得られるもの」を頑張って売る、
これに尽きます。

皆様がもしショップ側だった場合、こういった「どこにでもある商品」を
たくさん販売しようとするなら、どういった工夫をお考えになるでしょうか。

こと買取に関してであれば、「立地」や「価格」を上回るいろいろな戦術を
同業者様が日夜編み出しておられますが、
販売は「お客様の目にどれだけ触れるか」の正比例しかないように思います。
ある方は激戦地と承知の上で高い家賃を払い、
またある方は成果報酬型のWeb広告に巨額を投じ、
またほとんどの同業者様が店頭スタッフのスキル向上と啓蒙に腐心されています。

そして、
お客様が「せっかく金券ショップに寄ったんだからついでに…」と、
来店された主目的以外に何かをご購入頂く事は、私どもにとって重要な商機です。
「ついで」を促すには「混雑」と「魅力的なショーケース」が欠かせません。
流行っているチケットショップには、流行る為の理由があります。
立地、認知度、価格、接客態度など、
お客様がお店を選ぶ理由は様々あるでしょう。
でもこと販売に関して「欲しい商品が何もない」お店が繁盛するでしょうか。

私どもはより多くのお客様のご期待に応えるため、
儲からなくても、仕入れが困難だとしても、
より多くのお客様にご来店頂けるように、
「繁盛店」を「演出」する必要があります。
それらは全て、
「どこにでも売っている金券をどこにでも売っている価格で販売する」
狙いが根底にあるのです。

恐らくご質問して下さったお客様は、おもに商品券を入手する用途で
金券ショップをご利用になられている筈です。
そして他の金券はあまりご希望ではない…

お客様おひとりに大量の商品券をお売りする事と、
大勢のお客様に少しずつ商品券をお売りする事は、
その商いだけを見れば接客回数が少ない大量販売の方が効率が良いのですが、
「ついで販売」や「来客数」を考慮に入れると、
「接客回数が増えても優先すべき事由」がお分かり頂けるのではないでしょうか。

失礼な点がございましたら何卒ご容赦下さいませ。
もしよろしければ同業者様からのご意見も頂戴できれば幸いです…。
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by kinkenya-kobutu | 2013-01-09 01:39 | 古物商としての葛藤 | Comments(10)
Commented at 2013-01-09 14:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-01-09 18:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2013-01-09 22:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kinkenya-kobutu at 2013-01-10 10:56
↑↑↑ コメントありがとうございます。
確かにそうしているお店もあります。ただ、広く大勢の方にお譲りしたい店の意向を無視し、「隠してる分も全部よこせ」とゴネられたり、
枚数制限に対し1日何度も来られたり(1日制限付きでも)する方がおられるので、完全なやり方というのはないかも知れません。

↑↑ お疲れ様です。ご賛同心強い限りでございます。「味」の話は初耳でした。情報サンクスです。

↑ ご理解頂けた事を非常に嬉しく思います。
「業者歓迎」の看板は、「大口取引歓迎」の意味と、「古物同業者歓迎」の二種類の意味がございます。
本当の意味で業者レート買い取り、大量卸売りを行うなら、
Commented by kinkenya-kobutu at 2013-01-10 11:10
↑ すみません切れました。続きです。
本当の意味で業者間取引をするなら、
「私は○○の□□です。よろしくお願いいたします」
と、「お控えなすって(by木枯らし紋次郎)」的な挨拶をもって、古物同業者であることを晒す必要があります。

またなにかあればご質問下さいませ。ただし、私は知名度と体脂肪率しか高くない金券屋です。
私を見て金券屋の物差しとなさいませぬよう。
少なくとも私より優れた同業者様など、それこそうんざりするほどいらっしゃるのですから。
Commented by kinkenya-kobutu at 2013-01-10 11:25
↑ あと、「急に切れられた」の話は、お客様が「敵対同業者のスタッフ」と見られた可能性があります。
ライバル店の目玉商品だけを買い占めて自店舗に並べ、ライバル店のショーケースを
「枯らす」のは意地悪戦術の基礎の基礎。お気の毒でした。

裏技をここに書くと、裏技でも何でもなくなりますが、あえて書いちゃいましょう。
金券屋はKYな人が大嫌いです。でも、金券屋の苦労や影の努力を分かってくれる人には
寛容だったりします。

だからショーケースに並ぶ目玉商品を買い占めたりする時は、
「ありがとうございます、いつも助かってます」とか、
「商品券集めるのって最近大変みたいですね? ここしか沢山あるお店ないんでいつも来てます」

とか感謝のコメントを添えるとか。
「俺は客だ、金払ってんだぞ」的なお客様は、私どもからすれば
「頑張って安く売っているのに正規店の接客を望むなら、正規店行きなよ」

と思ってしまいます。何かを得るなら何かを諦める必要があるのでは…。
Commented at 2013-01-10 11:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by taiyo at 2013-01-10 17:40 x
札幌の某有名店は、商品券などかなりの割合の商品に1日当たりの販売制限を設けていますが(ノブさんはご案内の通り)、これに関してゴネるおっさんを何度も見たことがあります。(たまたまなのか、女性は見たことがないです)

枚数制限をするかどうかは店の方針によると思うのですが、少し冷静に考えてみると、枚数制限に怒るのは理不尽だと思います。なぜかというと、その枚数制限をしていない状態の場合、もっと早くに誰かが買い占め、かなり高い確率でそのおっさんがショーケースに在庫を確認できる状況にはならないからです。

もっとも、そういうことはいちいち窓口では説明できませんから、単純にサンドバッグになってしまうわけですがね・・・。

Commented at 2013-01-10 21:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kinkenya-kobutu at 2013-01-11 08:57
↑↑↑ テンバイヤーも嫌われますからね…確かにそのどちらかに思われたのだと思います。

↑↑  北海道でもそのトラブルありますか…
    でも、「制限していなければ元々ゲットすらできない」という考え、素晴らしいです。

↑   いえいえ、チケット商の事で何か疑問がありましたらまたお気軽にお尋ね下さい。
    私は自他共に認める「ニ流の金券屋」ですが、
    「横の繋がり」には一流や超一流の同業者さまがいっぱいおられますから。
    キャパを超えた難問はここで取り上げて、
   「おーい、歴戦のツワモノ共よ、出てこいやぁ(by高田統括本部長)」とやればすぐ解決するんで
  (他力本願MAX)
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