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私達が思うという事は、お客様もきっとそう思うという事

先日、相方が仕入れから帰ってきた時、
「業販レートで男前価格を発動してくれると思ったんだけど、案外安かった」
と、がっかりした声を出していました。

ある同業者さまのところに行って、先様が得意そうな金券を満を持してお持ちしたのに
店頭買取と余り変わらない、はっきり言えばヨソの同業者さまにお持ちしたほうが
いくらか高かったのでは…という話です。
珍しい系の券だったんで、こっちが詳しく無かったというのもありますが、
こういう場合、「じゃ、今回は(売却を)やめときます」とは言い難いのがこちら側の本音。
少しでも儲けが出るなら、(ああ、もう次回からここにお持ちするのはやめるべき)の
知識が増えるだけまだ幸せ、と思って私と相方は気前よく売ってしまいます。

この辺は「業販」が「得意」か「不得意」か、または根本的に
「業販とは何なのか、(横の繋がり)を大切にすると何が良いのか」を
知っている、知らない、で大きく変わります。
今更これをここで論じても仕方ないし、いくら言っても書いても分からない同業者さまは
絶対に分からないと思います(経験則で申し上げると)。

「あー、あそこの同業者さま、アンテナ低ーい。ダセえー」

みたいな、先様の杓子定規(失礼)をあざ笑うとかではありません。
プロですらこの程度の事に一喜一憂するのであれば、
一般のお客様なら「推して知るべし」、という話です。

つまりはプロも素人も、「特別扱い」に弱いんですよねー。
私に当てはめると、
買取や販売レートを少し優遇してもらえる、
忙しいハズなのに話をするため時間を割いてくれる、
興味深い「ネタ」を無償で提供してくれる…などなど。

ウチの創業者は「持ちつ持たれつ」を日常うわ言のように(?)仰せですが、
結局はこのキーワードが肝心なんだよな、と今更もって思い知るわけでございます。

東京に一社、大阪には数社、先様のお店にお邪魔すると
お茶を奢って下さる同業者さまがおられます。
1円2円で鎬を削るチケット商の、しかも経営者や大幹部が
わざわざ私などの為に時間を割いて下さるんです。何という「特別扱い」か(違うか)。
東京のおひとりは私にとって「尊敬して止まぬ」大目標ですが、
行くと50%くらいは「お説教」と「口止め」なんで少々緊張します。
それでも興味と感謝が先行して、東京に行けば必ず「詣で」ますが。
大阪はみんな仲良くしているんでついつい長話して、
相方から「今どこにおられるのですか?」の連絡をもらっちゃう事もあるんで、
いい塩梅までに留めないとそのうち「仕事しろノブ」と社長から叱られてしまいそうです。

ちなみに。
懇意の同業者さまにご来社頂くと、私の場合は「ご飯」が多いですね。
コーヒーは事務所では出すけど、外に行っては飲まないかな。自分に飲む習慣ないんで。

by kinkenya-kobutu | 2012-10-23 09:27 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)