人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「複利的」な得

とある券を早々に切らしてしまい、
もっと本業しっかりアンテナ張らないと…と反省しきりのノブでございます。

「売れる時はどこでも売れる」、
「売れていない時はどこも売れていない」、
が金券商の常。
なので、業界の逆をついて「足らない足らない状況の中、持っている」時は
正直同業者さまから「モテモテ」です(滅多にないですけど)。

連絡、来る来る。
「無いですか、無いですか、分けてもらえませんか」みたいな。
少し考えたら分かるんですけど、
「絶対売れると分かっているものを業者間取引する」というのは、実は損。
だって店頭販売の方が高く売れるし、
「ああ、このお店はやっぱり品揃えいいなあ」とお客様に思って頂けるのは、
じわりじわりとですが店の評判に大きなプラスをもたらします。

「複利的な得」とでもいうのでしょうか。
販売にせよ、買い取りにせよ、私ども古物商はお客様なしでは営業ができません。
「お客様に還元」というのは既に手垢にまみれた表現ですが、
本当の意味で「還元」するというのはどういうことか。
金券商(古物商)的に言うなれば、
「ラクをしない」というのがそれに当たるのではないでしょうか。

業者間取引は楽です。
一気に大きな単位で取引できるし、
取りっぱぐれはほとんどないし、
いい商材をお分けするとそれなりに感謝してもらえるし「貸し」ができます。

片やお客様にお売りする店頭販売は、
取引単位も小さいし、
手間で人出も要るし、
到底甘受や看過ができない厳しい事も仰られるケースがあります。

それでも。
やはりお客様に「還元」できる時は「還元」すべき。
「ああ、ここ来て良かったわあ」と言ってもらえたら、
その日1日幸せな気分になれますし。

それって接客業で、けっこう大切なことなんですよね…。

by kinkenya-kobutu | 2012-04-01 09:19 | 古物商としての葛藤 | Comments(4)

Commented at 2012-04-01 22:05 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kinkenya-kobutu at 2012-04-02 09:10
↑ いやいやいや、金券屋にとって「腐らせる」選択肢は恐らく無いかと。
  結果的に腐ることはありますが…どんな金券にも、「出口」はあるものです。痛みさえ伴えば。
Commented at 2012-04-02 18:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kinkenya-kobutu at 2012-04-02 19:46
↑ 前者は間違いなくそうです。でも後者はちょっと違います。直で引き取りはちょっと難しいかと(嫌われ系の券ですので)。

  恐らくですが、隙間を付いて「加工」だと思います。
  もちろん、それが分かれば弊社で大々的に「と、く、いー!!」と全国に向けて叫ぶんですが…。