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「ちりつも」の危機

よく当ブログをご覧頂いている読者様はご存知かと思いますが、
弊社は近畿圏に数多ある「JR、私鉄近距離回数券のバラ売り」を
主な生業にしている金券商です。

たまーに、「この系統は、JR近距離きっぷで喰って(あぐら)を掻いてる」みたいな
お話を耳にすることがあるのですが、

空港の近くなら航空株、
映画館の近くなら前売映画券&株主優待券、
百貨店の側なら専用商品券&優待券、のように

立地が違えばチカラを入れるべき商材が違うのは当たり前。

じゃあ弊社のような「空港無し県」「人口少ない」土地で、
ANA優待が日本一集まるか? 日本一売れるか? と聞けば、答えはノー。
店頭なんか、日本一安くしたらブローカーさんが音もなく来て全量お買いになり、
日本一高く買い取っても売り先はなく、相方が苦悩するだけ。
私も「あの四角い紙切れ」に押しつぶされる夢を連日見るのがオチでしょう。

ここ数日ネット某掲示板を賑わせている、ある話がありますね?
ちょっと大変…というか、「ついに来たか」という感ありありですが、
ハイカ、図書券、マクド、モバ(予定)と来て、今度はコレかと。
(現金買いは引き続き、ですが)

もともと「普通券」は儲けが小さいので、こういうものを噛ませて
少しでも平均単価を下げる努力は大事なんですよね。
ウチは12月決算なんで、社長が年末に最終的な暫定データを出して下さるのですが
その時に「原価下げの努力した場合」「してなかった場合」の話を聞くときは
思わず(下げ努力、できなくなったらタマらんなー)と、ゾゾゾってなります。

それが無くなる。
「俺の歴史に、また(悲しみの)1ページ」(by 轟金剛)

マクドの時みたいに貯めても…意味ないか。
「理由」を弊社なりに色々調べてますが、関係者のクチが固いのを見ると、
ちょっと何か…という更なるバットニュースを連想しないでもないです。
が、

今あるものを今やれるだけ
「次の一手」をイヤになる程考え、試す

が金券商の基本理念。
もがき続けるしかないんでしょうな…我ら業界って。

by kinkenya-kobutu | 2012-02-12 09:22 | 古物商としての葛藤 | Comments(4)

Commented at 2012-02-12 12:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kinkenya-kobutu at 2012-02-13 08:48
↑ かなりの人が「実施」して、さすがにコレは! と思ったのでしょうか…大本営が。
  東が号令を発すれば、他も右へ倣えでしょうからね。公式には何も出てこないでしょうけど。
Commented at 2012-02-13 20:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kinkenya-kobutu at 2012-02-13 20:12
↑ そこ止められると、持ってたら最後っすね。
そうなっても、他の地域でそこそこ需要あると思いますが…。