ウサイン・ボルトと町内一の俊足の差
至極楽な場合の2通りがあります。
1円でも安く仕入れたい、と思うならば1回あたりの仕入ロットを増やし、
仕入元と折衝を重ねるなど様々な困難がついて回ります。
ただ「店頭に出せる価格ならいくらでもいいや」と考えるならば、
仕入に強い(資金力のある&強いコネクションを持つ)同業者様の「言い値」で
分けてもらえばあっさり入手できちゃいます。
「某500円食事券」で例を挙げると
弊社の仕入値は「理論上もっとも安い同業者様仕入れ価格」の1円増しです。
たった1円の中間手数料で先方様は弊社に商品を分けて下さるんですよ。
すごくないですか?
でも、このたった1円が超デカい。
通常我らが仕入れる時は、普通1ロット完封(1000枚)で頂戴します。
厳重に封がされているその商品は、中身を開けて確認するまでもなく1000枚です。
だから取引はとっても簡単。
膨大にお金は掛かるけど、同業者がお店に来るたび1000円(以上)儲かるんです。
堅い商売とは思いませんか?
でも、弊社にはできない。
ビジネスモデルがはっきりしているのにマネできない。参入できない。
「理論上最安価格」で買う権利もないし、そんな余剰資金もない。
売却力も、たぶんない。「最安価格で取れる1ロット」を仕入れたら、たぶん長い事残る。
「町内では一番足速いけど、ボルトと走ったら30m引き離される」みたいな感じですわ。
どうやったらあんな、業販用の荷物だけで何億とかプールできるんやろか…。
実は「ハムスターのカラカラ回るやつ」みたいな資金繰りかもしれんけど。
by kinkenya-kobutu | 2010-03-01 09:11 | 古物商としての葛藤 | Comments(4)