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「率」で見てない

金券屋の慣用句です。東西問わず、よく耳にします。
大概、良心的な商売をしている同業者様が口にされます。

(使用例)

ノブ    「この商品券、こんな高値で引き取ってくれるの? すみませんねえ」
同業者様「率で見てませんから。額で見ないと…」

どういう意味かお分かりになりますか?
商品券類などの買い取り、特に業販はギリギリの価格で売買されます。
それこそ大争奪戦中は0.1%乗せ(買い側の転売益が0.1%)なんて事も。
つまり、

1000円回して0.1%というより、1億回して10万円儲ける

気持ちで事に当たらないと、集中力ややる気がそげるという意味(だと思います)。
実際、大手なら商品券1億回すのなんてよくある話ですしね。
1000円の売り買いを10万回(往復で20万回)続けてたらやってられないでしょうが、
比較的大きい業販なら500万くらいはザラ。
500万1回なら20回で売買が済みますしね。やれるでしょー、これ位なら。

ウチは1億も商品券に回す資金、ぜんぜんないですけどね…。

by kinkenya-kobutu | 2009-06-04 09:03 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)