お客様がお見えになりました。買取査定との事です。
某ブランドの貴金属製ジュエリーです。
「〇〇〇〇〇円ですね」
私はいつも通り、各古物市場の落札価格傾向から最善の査定価格を導き出し、
お客様にお伝えしました。少しでも粗利を頂戴できれば良し、そんな感覚。
しかしお客様は仰いました、
「ヨソ(の店)で、●万円と(返信された)」
聞けば“LINE査定”との事。ははーん、なるほど。
高い値段で釣って、後で値段を下げる手ですね。
LINE査定がどのようなものか、お客様にご説明していくうち、
驚愕の事実が。
それ、重さは向こう(のLINE査定業者)に伝えましたか?
「いえ、写真撮って送っただけです」
貴金属製品で、重さ量らず査定できるってどんな超能力よ!
画像だけでは貴金属が何グラム使われているか分からんやん…。
これ、見た目だけでは大中小分からないと思うんだけど。
じゃあ、実際持って行った時に「大きさ勘違いしてましたー」で
減額査定でしょうね、とお伝えすると、
「詳しく教えて下さってありがとうございました。また来るかも知れません」
と仰ってお帰りになりました。
恐らく…“客注(お客様からの注文があること)”でも無い限りはウチより
上の値段で査定出せない筈。恐らく“縁日の型抜き戦法”じゃないかなあ。
うまく型抜きできているのに「あーここ削れてる」ってケチつけて末等しか
くれないやつね。まああれはテキ屋さんなんだからあんまり苦情入れちゃ
ダメかもだけど(そういや縁日の型抜きって今でもあるのかな?)
こういうやつね。
今回のご用命がウチじゃなくてもいいから、LINE査定の業者が私の予想通り
“他店が出せないくらいの高額査定で釣る”、ホントは安い店だったら
競合しやすくて助かるけど。だいたい、業者間取引よりずっと高いって何よ(汗)。
なら、市場でガンガン落札すればいーじゃんか…そっちの方が安いし。
# by kinkenya-kobutu | 2024-03-17 16:19 | 古物商としての葛藤 | Comments(0)